「出会いあれば別れあり」
世は無常。人と人が出会った瞬間、いつか必ず訪れる別れへのカウントダウンが始まります。
カメラとの出会いもまた然り。
この度、SONY「α7Ⅳ」とお別れすることになりました。
私にとっての「α7Ⅳ」
当時FUJIFILM「X-T3」とCanon「EOS RP」を使っていたのですが、どうしてもミドルクラス以上のフルサイズ機への憧れを捨てることができずにかなり勇気を出して購入したのが「α7Ⅳ」でした。
本当は「EOS R5」が欲しかったんですけどね。予算的な都合です。
もちろん期待して購入したわけですが、期待以上に素晴らしいカメラでした。
今のカメラってこんなにAF速いんだ!
それまでAFが速いカメラを使ったことがありませんでした。使っていた「EOS RP」は世間で言われるほど遅いと思っていなくて、「これより少し速いくらいかな?」と思っていました。
いざ「α7Ⅳ」を使ってみてびっくり。爆速でした。
今までなんとなく撮れてるかな〜?くらいだった動き回る子供の写真がガチピンで量産されたのは衝撃でしたね。
被写体認識対象の「鳥」が面白くて野鳥撮影にもハマることに。まさか自分が超望遠レンズに手を出すことになるとは全く想像していませんでした。
画質も綺麗
「Eマウントはマウント径が小さいから伸び代が無い」
「家電屋が作ったカメラでしょ?」
「写真がデジタルっぽいんだよねぇ・・・。」
時折このような辛辣な言葉を浴びせられるSonyのカメラ。
でもα7Ⅳを使ってみて画質が悪いなって思ったことは一度もなかったです。
レンズがいいのか、センサーがいいのか、画像処理エンジンがいいのか、はたまた電子的な補正で強引に処理してるのかは全然わかりませんが、最終的に撮れる写真はクリアで綺麗。解像感も高く四隅までかなりシャープ。色味も好きでRAW現像も扱いやすかったのでかなり満足していました。
そこまで気にいるとは自分でも思っていなかったので私には合っていたんだと思います。
おかげで「G Master」という高級レンズにまで手を出すことになるとは・・・全く想像していませんでした。
写真を撮るのが楽しくなった
以前の私は、カメラは好きでも撮影のために出かけることはごく稀で、家族の記録写真がほとんど。
1ヶ月何も撮ってないなんてこともよくありました。
ところがα7Ⅳを購入後はよく撮影に出かけるようになりました。
α7Ⅳは約30万円するカメラなので私にとってはかなり高い買い物です。
「高価なカメラを買うとお金をかけた分だけ撮りに行くようなる」とよく聞きますよね。
確かにその通りだと思いますが私の場合そうでなくて、とにかくカメラを使って写真を撮るのが楽しくなったんです。
なぜなのかはよくわかりませんが、おそらく使っていてもストレスを感じない操作性やレスポンスの良さだったり、比較的新しいフルサイズセンサーと思い切って買った良いレンズとの組み合わせから撮れる綺麗な画像だったりなんだと思います。
プロカメラマンや写真家の方が「多少無理してでも中級機以上のカメラを買った方がいい」とおっしゃる動画、よくありますよね。「ほんとかな?撮れる写真は変わんないでしょ?」って思ってたんですよ。
使ってみて良くわかりました。すいません、おっしゃる通りでした。
そんなに好きなα7Ⅳ、何故さようなら?
はっきり言って私にとってα7Ⅳは大きな欠点や不満など見つからない、十分すぎるほどいいカメラでした。高いカメラでしたが買って後悔したことは一度も無かったです。
でも、お別れです。
なぜなのか?答えは簡単。それ以上に使ってみたいカメラがあるから。
「プロでもないのにこの人一体何言ってんの?」そう思われるかもしれません。おっしゃる通りです。カメラに興味がない方には全く理解できないでしょう。
でもこの記事をここまで読んでくれた「カメラに魅了されてしまっている方」ならきっとご理解頂けるはず。
何かを手に入れるためには何かを手放さなければいけません。
私の場合、「新たなカメラ」を手に入れるために「お金とα7Ⅳ」を手放します。
素晴らしいカメラでした。ありがとう「α7Ⅳ」。さようなら「α7Ⅳ」
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